ローマ神話のバッカス神に代表されるように、古来より酒と神は深く関わってきました。日本でも「日本書記 神代巻」の中で、その年に収穫された新穀で造った御飯(みけ)と御酒(みき)を神前に供後(くご)した後、神と共食共飲する祭りを開催したと記されており、この風習は後の宮中行事へと制度化され、現在まで受け継がれています。この神と人が共食することを直会(なおらい)と呼びますが、元々飲酒とは、神の持つ霊力を体内に取り込むことと、神の前で大切な御飯や御酒を分かち合うことで、争いのない人間関係を築くことが目的だったのです。

このような日本の伝統文化を知り、後世に伝えていくことを目的に、日本の「酒神」レポート(仮)では、全国各地に祀られる「酒神」の紹介と、その地域の飲酒文化を紹介していきます。

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第1回目 出雲佐香神社(島根県出雲市)の久斯之神(くすのかみ) 2014年4月

第1回目 出雲佐香神社の久斯之神(くすのかみ)