クニちゃん
日本酒って、主に冬に造られるって聞いたんですが、なぜ寒い時季がいいのか教えてください


酒仙人
今年も日本酒造りが始まったのぉ〜。確かに、酒蔵の多くは10、11月頃から3月頃にかけての寒い時期に日本酒を造るんじゃ。これを「寒造り」と呼んでおる。

そもそもなんで寒い時期に日本酒を造るのか、教えてしんぜよう。寒造りが行われるようになったのは、江戸時代からといわれておる。それまでは、新酒(しんしゅ)、間(あい)酒(しゅ)、寒前(かんまえ)酒(ざけ)、寒(かん)酒(しゅ)、春(はる)酒(ざけ)といったように、年間を通じて造られておったんじゃよ。

寒造りが始まった理由はいくつかあるんじゃが、まずは「冬は寒いため雑菌が繁殖しにくく、また発酵に必要な一定期間の低温状態が確保しやすいので、酒造りにとって最適の環境であること」、次に「労働力を確保しやすいこと(冬場は農家の手が空く)」、さらに「酒造統制の一環として寒造り以外の醸造が禁止されたこと」などが挙げられるのぉ。それが定着して、今日に至ったというわけじゃ。

蔵によってさまざまじゃが、一般的に日本酒造りにはだいたい3カ月かかるから、12〜1月ごろから「新酒(しぼりたて)」が出荷されるんじゃ。出来上がったばかりの日本酒は、フレッシュ感があってのぉ、とても飲みやすい味わいとなるんじゃ。クニちゃんも、友達を誘って楽しんではいかがかな? ワシも誘ってくれれば、うれしいんじゃが……。


◆参考文献:日本酒の基 著:日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)


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