クニちゃん
お酒を注ぐと、鳥の鳴き声が聞こえる徳利って、あるんですか?


酒仙人
おぉ、そういえば、立春も過ぎたのぉ~。ウグイスは別名「春告げ鳥」と呼ばれておって、春になると「ホーホケキョ」という鳴き声で春の到来を伝えるといわれておるんじゃ。
地域によって違うんじゃが、沖縄や九州地方では2月頃、西日本、東日本では3月頃、北日本では4~5月頃にウグイスが鳴き始めるぞよ。

日本酒の酒器で、「うぐいす徳利」なるものがあるのじゃ。うぐいす徳利とは水笛の原理を応用した酒器で、徳利から酒を注ぐと、「ホーホケキョ」とは鳴かないものの、小鳥のさえずりのような「ピーピー」という音が鳴るんじゃ。また、盃がセットになっているものもあるぞよ。この盃は特定の位置から吸えば、徳利同様に鳴き声のような音が鳴るんじゃ。まことに、風流ではござらぬか!

うぐいす徳利は、明治から昭和にかけて流行したといわれておる。江戸時代に入って、庶民にもお酒が広く親しまれるようになり、陶磁器製の酒器も作られるようになったというわけじゃな。遊び心がある、いろいろなデザインや形の酒器が誕生し、酒卓が楽しく彩られ、どうやら、うぐいす徳利もその一つじゃったと考えられているそうじゃよ。

ちなみにできあがったばかりの日本酒の色を、昔の蔵人達は「うぐいす色」と呼んでいたそうじゃ。じゃから、新酒で濾過をしていない、緑がかった色調の日本酒を注げば、より楽しめるのではなかろうか。
本格的な春の到来が待ち遠しい季節じゃが、うぐいす徳利で一足早く春を感じてみてはいかがかのぉ~。

■画像提供 菊水酒造株式会社https://www.kikusui-sake.com
■参考 おたくま経済新聞社http://otakei.otakuma.net/archives/2018090502.html


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