クニちゃん
西条の酒祭りって、なんだか面白そうね。どんなお祭りなんですか?


酒仙人
良いところに目を付けたのぉ! 10月は全国の神々が出雲の国(現在の島根県)に集まり、諸国に神々がいなくなるので「神無月」と言われておるが、出雲の国では「神有月・神在月」と呼ばれておる。広島の酒都「西条」には毎年10月、全国のお酒が集まって「酒有月」となるのじゃ。2018年は10月6日と7日、全国から約1000銘柄が集まる日本酒の祭典「西条酒まつり」が開催され、2日間で20万人以上が酒都「西条」を埋めつくしたそうじゃ。

この祭りは、昭和49(1974)年の東広島市誕生を記念した「みんなの祭り」が発祥で、平成2(1974)年からは「西条酒まつり」として年々規模を拡大しておる。県外や海外からも多くの観光客が訪れるのじゃが、三大酒どころの「広島」の酒を知る貴重な機会なのじゃよ。会場はJR西条駅周辺。銘醸蔵が並ぶ酒蔵通りは人の波! 酒まつりの中で各蔵が趣向を凝らして独自のイベントが開催されるのじゃ。西条酒まつりは、お酒の文化を「まつり」として具現化した貴重な祭りで、今や女性同士や家族連れも一日中楽しめる大きな祭りとなっておる。

西条は駅の東側には「白牡丹」や「加茂泉」「亀齢」など銘酒を醸す7蔵が密集しており、赤い煉瓦煙突を看板代わりにした独特な街並みが広がっておる。歴史ある蔵の見学やお酒の試飲をしながら風情のある景色を楽しめるのが魅力じゃのぉ。

さて、西条の名物料理「美酒鍋」は、昔から各蔵で蔵人がまかないとして食べていた男の料理じゃ。作り方は砂肝、豚肉、野菜、ニンニクに塩・コショウを加えて炒め、たっぷりの日本酒を加えるだけ。これが日本酒にぴったり! 西条には美酒鍋専門店も多くあり、いつでも味わえるんだぞい!

日本酒の町・西条の酒蔵の風景は、昨年イコモス(国際記念物遺跡会議)の国内委員会から「日本の20世紀遺産20選」の認定を受けておる。広島県は厳島神社と原爆ドームの2つの世界遺産を持ち、広島カープ観戦も人気じゃが、歴史的価値のある酒蔵群を持つ酒都西条を訪問し、銘酒と美酒鍋をじっくりと味わってみるのもよかろう!

                 西条の名物料理「美酒鍋」

※2019年の「西条酒まつり」は10月12日(土)と13日(日)に開催されます。

出典 交通新聞/交通新聞社 2018年10月26日付より

【注意】
・記事、データ等の著作権その他一切の権利はNPO法人FBOに帰属します。

・記事・データ等の正確性については万全を期しておりますが、当該記事・データ等の利用により生じた不利益や問題等について当会は責任を負うものではありません。
・記事・データ等は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください