2017年4月に開催された『SAKE spring』で偶然に居合わせた『5代目蔵元豊澤孝彦社長』との出会いが関西初の軍団酒造りのきっかけとなりました。女きき酒師軍団の活動に共感された豊澤社長と林工場長、そして奈良豊澤酒造のお酒に惚れ込んだ軍団メンバー、相思相愛のもと話が着々と進んで行きました。しかしながら関西では初めての酒蔵とのコラボ酒造り、分からない事が多過ぎたり事務局との連絡が上手く行かなかったりとスタートは必ずしもスムーズとは言えませんでした。

そんな中、今回の軍団酒販売は大阪府寝屋川市の奥広屋さんに一任し、SSIでもご活躍の池田社長に色々とアドバイスを頂けた事は大変ありがたかったです。1月の蔵見学に始まり蔵作業にも参加させて頂くと、林さんが送って下さった軍団酒瓶詰めスタートの写真に、皆感激もひとしおでした。そして最後のラベル貼りも、ギリギリまで問題が解決せず販売日に間に合わないかも知れないというトラブルを超えての奇跡的な出来事でした。

そんなこんなの酒造りが無事に終わり、4月28日から販売が開始しました。山田錦を100%使用し精米歩合55%の純米吟醸無ろ過原酒、今回は生と火入れの同時発売なので飲みくらべも楽しいです。
濃過ぎず芳醇で華やかな優しいお酒に仕上がり、食中酒として最適だと評判も上々です。
細かい所までご協力を賜り美味しい軍団酒を造って下さった奈良豊澤酒造様、精力的に販売をして下さり困った時にはサポートして下さる奥広屋様、そして初の軍団酒2018の酒造りと販売に関わる全ての皆様に感謝です。

①酒蔵見学1月28日(日)
奈良豊澤酒造様は、明治元年創業で2018年に創業150年を迎えました。
熟練の蔵人による手造りの酒造りにこだわり、生産する酒の8割が純米酒以上の「特定名称酒」で占められています。主銘柄は「豊祝」「無上盃」「貴仙寿吉兆」。お客様の声を吸収して柔軟に酒造りに活かしていくために、奈良豊澤酒造のファンでつくる「豊祝会」や、駅構内で日本酒を楽しむ立ち飲み処「蔵元 豊祝」などを出店し、新しいことにも取り組んでおられる酒蔵です。

そんな老舗蔵に雪混じりの雨がそぼ降るこの日、4人で蔵見学に行きました。
林工場長に案内をして頂き『酒米貯蔵庫』『酒母室』『タンク室』『搾り機』『麹室』『連続蒸し器』など全体をくまなく見させて頂き、代表銘柄6種類のお酒の試飲もさせて頂きました。


それを踏まえて、見学後には社長と一緒に軍団酒造りについての話し合いをし、いよいよスタートするんだという決意が固まりました。

②蔵作業2月25日(日)
6人で参加し、米洗い・浸漬・ヴィーサーでの手入れ・櫂入れ・分析・新酒4種試飲という充実した作業手伝いをさせて頂きましたが、手伝いというよりほぼ邪魔をしに行った様な気もします。


しかし造り中の忙しい時にもかかわらず蔵人さん全てが親切に対応して頂き、丁寧に説明や手ほどきをして下さいました。


真剣かつ和やかな蔵人さんの手に依ってきっと美味しい軍団酒が出来ると、期待がふくらんだ一日でした。

③ラベル貼り4月21日(土)

いよいよ最後の蔵での作業ですが、当初の予定日が変更になった為3人での参加です。
事務局から頂いたラベルデータを加工して貰い蔵に送ったのですが、編集ソフトが同じではない為印刷の仕上がりが悪く林さんや豊澤社長が奮闘して下さってもギリギリまでラベルは完成せずに皆焦燥しました。池田社長の協力も頂けてなんとか販売日に間に合うこの日にラベル貼り作業が出来て、一同安堵したものです。


寒い中少数での手仕事はきつかったと思いますが、軍団酒の完成を手掛けられたのは感激だったと思います。

レポート:尾崎和美