日本酒がもっと楽しくなる深いお話 -日本酒 知る・学ぶ-


普段何気なく飲んでいる日本酒を、より美味しく、楽しく飲める深いお話を紹介していきます。

近年の「冷やおろし」の傾向

冷やおろしとは 冬場に造られた日本酒を、春、夏を越えて熟成させ、秋口に出荷したものを「冷やおろし」と呼びます。出荷時の目安は、タンク内で貯蔵された日本酒と外気温が同じになる頃。主に9月から11月頃にかけてリリースされます。 通常は2回火入れ(低温加熱殺菌)される日本酒ですが、「冷やおろし」は貯蔵する前の1回しか火入れを行わない「生詰め」という技法が用いられ、「冷や」=「生」、「おろし」=「出荷する」が語源とされています。 半年間ほど熟成させたことにより、飲み口はまろやかに、味わいはより深くなっていることが特徴で、「秋あがり」、「秋晴れ」と呼ばれることもあります。魚介類、肉類問わず、脂ののった秋...
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​「酒造年度(BreweryYear。略称BY)」の本当の意味

日本酒(製造)業界※では、7月1日を初日とし翌6月30日までを「酒造年度」という呼び名で期間区分します。英名ではBrewery Year(ブリュワリーイヤー。略称BY)と呼び、最近では、その表記が日本酒のラベルやボトルに記載されたり、酒販店のPOPや飲食店のメニューでも見られるようになってきました。 ※.日本酒業界以外にも、焼酎乙類、みりん、果実酒の業界でもこの区分が使用されています。 日本酒のラベルのBY表示 現在、市場に出回る日本酒の大半が「25BY」と記載されていると思いますが、これは平成25年7月1日から平成26年6月30日の間に造られた日本酒であることを指しています。 この制度、製造...
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日本酒の新たなトレンド!? 「夏酒」という需要喚起について

近年、「夏酒」などと呼ばれる商品が数多く市場に投入されています。また、夏ならではの新しい飲み方提案も増えてきました。今回は夏季における日本酒の需要喚起の現状について解説します。 夏場の日本酒消費量低下に歯止めをかけるため、昔から様々な訴求(工夫)が行われてきましたが、近年「夏酒※1」などと題した、今までにないコンセプトをもった商品が投入されたり、新しい飲み方提案が行われたり、夏ならではのイベントが数多く開催されたりと、夏場における日本酒訴求が活発化しています。 ※1「夏酒」は2007年頃から使われ出したフレーズですが、現在の日本酒人気の中でよく使われるようになってきました まず、灘、伏見、伊丹...
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「日本酒(清酒)蔵元」は日本一の老舗企業

帝国データバンク特別企画、長寿企業の実態調査(2013年)によると、創業100年以上の長寿企業は全国に約2万6,000社存在し、そのうち日本酒(清酒)製造業が707社と最も多く、日本酒(清酒)蔵元が日本で一番の老舗企業であることが明らかになっています。 また、以下グラフに示す業種別構成比をみると、1位日本酒(清酒)製造業(707社)、3位酒小売(596社)、7位酒類卸(408社)とランクインしており、遥か昔より日本酒(清酒)の需要が高かったことが伺えます。 以下に抜粋した老舗蔵元の創業年と社会情勢を記します。 創業年/蔵元名/社会情勢 1141年/須藤本家(茨城県)/平安時代後期。平清盛が太政...
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日本酒「製造年月日」の本当の意味

日本酒の「製造年月日」とは、法令(酒類業組合法)で定められたラベルへの必要記載事項になります。食品や飲料に記載される食品衛生法上の「賞味期限」や「消費期限」とは意味合いが異なり、出来上がった日本酒を、瓶に詰めて、出荷できる状態にした日を指しています(日本酒関連の書籍には、瓶に詰めて出荷した日と書かれていることが多いのですが、その日に出荷するとは限りません)。 「製造年月日」記載例 よって、製造年月日を見ただけでは、昨日出来た「新酒」なのか、製造から10年経った「古酒」なのかが判断できないこともあります(以下のように記載している商品もあります)。 「製造年月日」と別に、醸造した年度を記載している...
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