クニちゃん
生酛って聞いても、意味がよくわからないんです。ぜひ教えてください!


酒仙人

日本酒造りで「生酛」というのは、結構大切な言葉なんじゃよ。意味が分かれば、日本酒がますます好きになるんじゃなかろうか。

気温がグッと下がり、日本酒のお燗酒が一層おいしく感じられる季節じゃ。皆の衆もお燗で日本酒を飲んでおるかの? 飲み慣れている人は、好みの日本酒が既にあるじゃろうが、初心者からは「どの日本酒がお燗に向いているんですか?」とよく聞かれるのじゃ。人の好みは千差万別で、「このお酒が向いている」一概にいうことはできんのぉ~。じゃがな、平たく言えば、「味わいがしっかりしてコクのある日本酒(SSIの香味特性別4タイプ分類では「醇酒」に該当)はお燗に向いている」と言えようぞ。

では、どの日本酒が、「味わいがしっかりしてコクのあるタイプ」なんじゃろ? ラベルを見て、日本酒の味わいを判断することは難しいんじゃが、「生酛」と書いてあれば、一つの味わいの目安にもなるのじゃ。
「生酛造り」を簡単に説明すれば、次のようになる。

・江戸時代頃から伝承されてきた伝統的な製法
・自然界の乳酸菌を使用する
・酒母に使う蒸米をすり潰す作業を行う
   酒母とは:本格的なアルコール発酵を行う前、麹、仕込み水、蒸米を混ぜたところに
       酵母を加えて培養したもの

つまりのぉ、手間や時間がかかり、高度な技術が必要な製法ともいわれておるのじゃ。しかし「うま味成分が多く深みのある味わいに仕上がる」「乳酸菌を使用することで、クリーミーな香りや厚みのある酸味が生じる」などといった香味の特徴があるぞよ。もっとも近頃では、生酛系酒母のお酒でも、味わいが淡麗ですっきりしたタイプのお酒も出てきたようじゃな。

寒さがより一層厳しくなるこの季節、生酛系酒母の日本酒でお燗を楽しんでみてはいかがかの? このタイプは40度前後のお燗がオススメじゃぞ!

生酛について深く学べるセミナーを12月7日(土)に開催します。
詳しくはコチラ ⇒⇒ https://academy.fbo.or.jp/?p=7191       

■参考 『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』(NPO法人FBO)

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