クニちゃん
(クニちゃん)トラピストビールって、どんなビール? 修道院で造られているの?


酒仙人

なかなか良い質問じゃのぉ~。年末になり毎日とても冷え込んでおるが、皆の衆はビールを飲んでおるかの? 夏場はキンキンに冷やしたビールは最高じゃが、冬の寒い時期にはビールを敬遠されるお方も少なくないのではなかろうか。

日本の大手メーカーで造っておる主力商品は「ピルスナー」というチェコ発祥のスタイル(タイプ)で、飲むときの適温は5℃程度だといわれておるぞよ。しかしのぉ、すべてのビールの適温が5℃ではなく、スタイルによっては10℃や15℃が適温の場合もあるのじゃ。世界ではさまざまなスタイルのビールがあり、近年は日本のクラフトビールメーカーでもいろんなスタイルでビールを造っておるぞ。

今回は世界のいろいろなビールの中でも、修道院で造られた特別なビール「トラピストビール」を紹介いたそう。
トラピストビールは、世界に171あるトラピスト会の修道院のうち、12か所(2018年6月現在)のみで造られておる。なぜだか、おわかりかの? それは、トラピストビールを名乗るには国際トラピスト修道士協会が設けた次の3つの基準をクリアする必要があるからなのじゃ。

1)トラピスト会修道院の手により生産するか、直接指導の下に行わなければならない。また、修道院敷地内の設備によって醸造されなければならない。
2)醸造所、銘柄の選択や商品展開は修道院内のコミュニティで行わなければならない。
3)ビール製造は収益事業ではなく、利益は修道院の運営や援助に使用しなくてはならない。

これらの基準を満たしたトラピストビールには「Authentic Trappist Products」というマークが、瓶内のどこかに表示されるのじゃ。

トラピストビールは瓶詰後に瓶内熟成が行われるのが特徴じゃ。従って、トラピストビールにもいろいろなスタイルがあるのじゃが、比較的アルコール度数の高いものが多いようじゃな。

これらトラピストビールはキンキンに冷やして飲んでもおいしいのじゃが、それでは香りが閉じてしまって、その魅力を十分に感じることはできん。10℃~16℃程度の温度で香りを楽しみながらゆったりと飲むのがおススメじゃぞい。おのおの方も、この冬にトラピストビールを飲んでみてはいかがかの?

トラピストビール

トラピストビールの例

■参考 『ビールの基』(NPO法人FBO)

【注意】
・記事、データ等の著作権その他一切の権利はNPO法人FBOに帰属します。

・記事・データ等の正確性については万全を期しておりますが、当該記事・データ等の利用により生じた不利益や問題等について当会は責任を負うものではありません。
・記事・データ等は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください