クニちゃん
(クニちゃん)無濾過生原酒って最近よく聞くけど、どんなお酒のことなの?


酒仙人

おぅ、なかなかよい質問じゃのぉ。確かに「無濾過生原酒」が近年人気となっておるぞよ。これは「無濾過=濾過をしない」「生=火入れをしない」「原酒=割水をしない」というものなのじゃ。濾過や火入れ、割水は一般的に行われる日本酒製造で行われる工程じゃが、それぞれにどのような役割があるのか、説明して進ぜよう。

○濾過
濾過機や活性炭素を用いて、脱色、香味の調整、異臭の除去を目的に行われるんじゃ。
(濾過をしないものは、淡く黄色い色調、香味の要素が多くなるぞよ。)

○火入れ
タンクまたは瓶に詰めた状態で、60~65℃くらいの温度で10分程度加熱することで、日本酒内に残った酵素の働きを止めるとともに、有害な微生物を殺菌するのじゃ。
(火入れをしないものは、フレッシュな香味、シャープなテクスチャーなんじゃよ。)

○割水
仕込み水を加えてアルコール度数を調整することじゃ。
(割水をしないものは、アルコール度数が高く、ボリューム感が出るぞよ。)

無濾過生原酒はこれらの工程を一切行わんのじゃ。ここには特定名称酒は関係せんから、純米大吟醸酒、大吟醸酒、純米吟醸酒、吟醸酒、特別純米酒、純米酒などと、特定名称酒表記との組み合わせはさまざまになるぞよ。

これらの工程を行わないことで、味わいはどのように変わるのかというと…。

一概には言えんのじゃが、「フルーティーでふくよか」「まろやかもしくはなめらかな飲み口」「甘みと酸味を持つ(ジューシー)」などが共通する特徴なんじゃ。
日本酒本来の色調、香り、味わいを十分に感じさせながらも、新鮮で軽やかな風味を持つ「無濾過生原酒」をぜひ試してみてはいかがかの?

【出典】『新訂 日本酒の基』『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』
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